ほうれい線、二重あご…「たるみ」はどこまで治療できる?
30~40代ともなると、コスメではできない若返り策として「美容クリニックに行く!」という選択肢が浮かんできます。中でも即効性が高いレーザー治療は、何ができて、いくらぐらいかかるのか?
そこで、レーザー治療で有名なシロノクリニックの寺井美佐栄先生(池袋院院長)に話を聞きました。

前回ご紹介したシミなどの美白に続いて、30代以降の女性から多い相談は「たるみ」。
続いて「毛穴が目立つ」という悩みだそうです。ではこのたるみや毛穴には、どんな治療法が効果的なのでしょうか。
「毛穴が気になるという人は、まずその原因によって施術が変わってきます。20代だったら、ニキビが原因のことが多いです。これは、肌表面に細かい穴を空けるフラクセルレーザーが効果的です。
30代以降になると、たるみが原因のことも。皮膚が下に引っ張られて毛穴が涙型に伸びてしまうんですね。この場合は、ウルセラとサーマクールでたるみの治療をすると改善されます」(寺井先生、以下同)
なるほど、30代以上は、たるみと毛穴問題が密接に関係するんですね。
顔の皮膚は、一番上が表皮、その下が真皮、その下が皮下組織、そして筋肉という層になっています。
寺井先生のお話しから、加齢によるたるみの原因と施術を整理すると…
1.筋膜が弛むこと→施術:「ウルセラ」
2.真皮や皮下組織のコラーゲンが減ること→施術:「サーマクール」
3.脂肪がつくこと→施術:脂肪細胞を溶解する注射「BNLS」
「1.のウルセラは、顔の筋膜に平均70℃ほどの超音波を当てて、筋膜の収縮とコラーゲン生成を促すことで、たるみを引き上げるんです。筋膜に達するほど深部に当てられるマシンは、ウルセラだけです。
2.のサーマクールは、真皮や皮下組織に熱を与えてコラーゲンを増やします。
ウルセラで皮膚を支える土台を引き上げ、サーマクールで皮膚を強くして引き締める、というイメージです。できれば、ウルセラとサーマクールをセットで施術した方が、効果は2倍になります」
