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『黄昏流星群』黒木瞳の悲しい不倫…。身を引く女を、男は追いかけるもの?

「半年ほど前、出張で大阪に行ったとき、繁華街で彼女とばったり再会したんですよ。本当にびっくりしました。彼女、男の子を連れていました。結婚したのと聞いたら、まあねと濁されて」  時間がなかったため、とにかく一度連絡してほしいと言ってその場を離れた。振り向くと、彼女の息子が手を振っていた。そのとき、ふっと思ったのだ。自分の子かもしれない、と。 母と息子「ちょうど6歳か7歳くらい。彼女は僕の子をひとりで生んで育てているんじゃないだろうか。あのとき消えたのは、僕に愛想をつかしていたからではないのか。ひとりで育てているのか、あるいは結婚したのか。それ以来、そのことばかり考えています。  だけど彼女は連絡をくれない。急いでいて彼女の連絡先を聞けなかったことを後悔しています。この世に自分の子がもうひとりいるなら、それは僕にも知る権利があるはずだし……」  もしその子が彼との子だとしたら、彼女は彼を愛するがゆえに姿を消したのか、あるいは彼を信用できないから姿を消したのか……。都合よく、めんどうを避けてくれた彼女に感謝していた彼だが、今は彼女のその潔さゆえに苦しんでいる。 <文/亀山早苗> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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