メイクも落とせずボロッボロのまま迎えた翌朝、さすがにそんな気分になれず、今夜日本に帰る前までになんとしても決着をつけようと予定変更しました。

そして2日目の夜、
雰囲気の良いダイニングバーで告白したのですが、まさかのNG!!!
理由は、私のライターという仕事が受け入れられないとのことでした。知り合ってから、興味を持ってもらったのは間違いないのですが、私のたくさんの赤裸々な記事を読みまくり、引いてしまったようです(泣)。出会いアプリに潜むチャラ男の手口を
体当たり調査した記事や、
ハプニングバーの体験レポなど、そりゃあ眉をひそめるのも仕方ありませんよね…。
エリートながらも恋愛経験が少なく、ピュアな彼には私のハードな体験記事が受け入れられなかったようです。でも、ライターは私が選んだ道、自信を持ってこれからもしていきたい仕事なので、どうすることもできず、ただただ涙が溢れました。
そして中国人は、親しい友人、しかも客人にはめいっぱい親切にしてくれるのが普通で、別に恋心があったわけではないようなのです。

帰りも、律儀に空港まで送ってくれましたが、今生の別れのように思えて涙を我慢できず、彼の胸に顔を押し付け、Tシャツにシミを作ってしまいます……。そんな私を見送る彼はどんな気持ちだったのでしょうか。
その後、スーツケースを引きながらワンワン泣いてた私ですが、そのうち笑いがこみ上げてきたのです。
久しく恋してなく、恋愛を諦めかけてた私が、失恋でこんなに泣いてるなんて……大丈夫、まだまだ現役だ! と得意の前向き思考に救われました(笑)。
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出会いと別れ、良くも悪くも人生激変―
<文/白戸ミフル イラスト/ただりえこ>
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