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新郎だけ知らなかったサプライズ結婚式。友人たちの協力で感動の涙…

費用は会費と相殺されて自己負担なし

 ですが、気になるのは結婚式の費用。サプライズとはいえ、ここまでの規模だと相当な額になるのでは? 「費用は120万円。みんなが協力してくれたおかげで相場の半分以下の価格に抑えられたそうです。式はご祝儀制だと出席する方の負担も多いため、会費制(1万5000円)にしてもらうように最初の段階でリクエストしていたんです。  その時点では私も足りない分は出すつもりで、200万円くらいの出費は覚悟していたのですけど、彼の友達から『サプライズ挙式で新郎・新婦からお金はもらえないよ』と言われちゃって。申し訳ない気持ちでいっぱいでしたけど、その心遣いが嬉しかったですね」 ご祝儀 とはいえ、ここまで祝ってもらって何のお返しをしないのは申し訳ないと千晶さんと駿さんはサプライズ挙式を計画した中心メンバーを温泉旅行に招待。ほかの出席者たちも食事や飲みに誘い、半年ほどかけてほぼ全員にお礼をしたといいます。 「その費用だけで100万円を超えてしまいましたが、こんな使い道なら私たちにとっても嬉しい出費です。彼は『ここまで祝ってもらったら絶対に別れられないね』って笑ってました。  たしかに、そう考えるとプレッシャーかもしれませんが、私たち夫婦の仲がさらに深まるきっかけにもなりましたし、将来お互いが年をとってもこのまま仲良くいられたらいいなと思っています」  サプライズであるのはもちろん、規模の割に低予算に抑えたのも大したもの。新郎・新婦にとってだけでなく、参加したすべての人にとって忘れられない結婚式になったはずです。 ー“劇的”な結婚エピソードー <文/トシタカマサ イラスト/ワタナベチヒロ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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