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「子どもが料理を食べてくれない」と悩む母親に伝えたい“2つの科学的事実”

 ごはんを食べてくれないときの対処法。
料理をする筆者の息子

野菜を食べさせようと思って一緒に工夫をしても、食べてくれないときがあります。こういうとき、どうすべきなのでしょうか?

 こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。「食は人生を幸せにする」をモットーに、スーパーマーケットやコンビニグルメ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。  みなさま、毎日の育児おつかれさまです。毎日子どもにごはんを食べさせることはもちろんのこと、暑い季節は大量の麦茶を作り続けるなど苦労の連続ですよね。  この状況を誰も褒めてくれないとしても、共感者はたくさんいるから大丈夫だと、微力ながら申し上げたい! そして私は、小学生の男の子を育てる母の立場として、食育提案をさせていただく立場として、みなさんの料理ストレスが少しでも緩和できたらなと願って活動しています。

「厳しく叱ってしまい反省している…」との声も

 先日ある質問をいただきました。それは、せっかく買った果物を切って出したら、子どもに「切り方がイメージと違う!」と言われて食べてくれませんでした。そういうとき、どうすればいいのでしょうか?」というお悩みでした。  うーん、こういうことってよくありますよね。他にも、出したものを全然食べてくれない。好き嫌いがひどいという問題に対して、厳しく叱ってしまって反省しているという声も聞くことがあります。このようなとき、どうすればよいのでしょうか?  そこで今回は、子どもが思うように食べてくれないときに、親がどう対応すべきか? について考えてみたいと思います。  我が家の実践エピソードはもちろんのこと、科学的な知識も交えながら、冷静に問題を解決していければ幸いです。

①大人と子どもは味覚が違う

子どもが好きな食べ物には、科学的な理由があります

子どもが好きな食べ物には、科学的な理由があります

 カレーやラーメンしか食べない子どもを見て、味覚が発達していないからだとあきらめていませんか? 実はこれ、大きな誤解。  人の舌には「味蕾(みらい)」という味覚センサーがあり、このセンサーの数が多いのは大人ではなく子どものほうなのです。味蕾は刺激や喫煙などで摩耗するので、大人よりも子どもは味覚を感知していることが科学的に明らかになっています。  もう少し具体的に言えば、苦味は毒、酸味は腐ったものの味として感知するため、野菜や酢の物を嫌ったり、甘いお菓子や旨味の強いカレーやハンバーガーを好む傾向にあるのです。  がんばる親が心を痛めないためにも、「子どもの味覚は敏感であり、拒否は単なるワガママではない」ということを知っておきましょう。
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食べられるものは徐々に増えてくる
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