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子宮頸がんが激増中。20-50代に多い女性特有のがんとどう向き合うか

子宮頸がんを経験した女性は…

講演では、がん罹患者の声も発表されました。 アナウンサーの藤田瞳さんは、33歳のときに子宮頸がん扁平上皮がんと診断されました。必死に働いてキャリアを構築し、結婚や出産を考えていたときだったと言います。
藤田瞳さん

藤田瞳さん

「キャリアに自信がついてから、結婚や出産と考えていた私は、子宮頸がんになり、子供を諦めないといけないのかと思い悩んだ。いつしか母になることが夢だった私は、子供を授かることができない人生をどう生きればいいのか、絶望した」そうです。 しかし、藤田さんは「がんになって一度仕事を休んでも、帰る場所はあったし、むしろがんになったことで『幸せの感度』が上がり、人生の豊かさを見いだせた気がする」とも語ります。そして、がんサバイバーとして自らの体験を講演会で語り、中高生にがん教育の授業を行うなど、子宮頸がんの撲滅に向けて活動しています。

29歳で味わった死への恐怖

29歳のときに子宮腺がんと診断された会社役員のMさんは、「若いのにかわいそう」「(出産できなくなったけど)結婚する前でまだよかったね」といった心ない言葉をかけられて、ショックを受けたそうです。 「外来で電子カルテに、聞いたことのない情報が書き込まれているのを見て、『実は自分はどんどん状態が悪くなって死んでしまうのではないか』と思い込み、『死への恐怖』を誰にも話せなかった」と言います。 病気とわかっただけで、こんなにも不安で苦しい思いをするものなのですね。
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毎年、約1万人が子宮頸がんに
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