コピーライター時代の経験で、1番心に残っていることはなんでしょうか?
うえはら「最初に僕のトレーナーを務めてくれた方が途中で転勤になりいなくなったんですが、その人との別れが一番印象的でした。
ずっと『お前は本当にダメだね』『どうして良いコピーが書けないんだろうね』と言われ続けていたんですが、送別会の時にもらった手紙に<コピーはずっと続けていれば誰でもうまくなるから、焦る必要ないよ>と書かれていました。
その言葉がずっと胸に残っています。いずれ『ゾワワの神様』のシリーズの中でも、このエピソードは扱うかもしれないですね!」
「ゾワワの神様」はすべてご自身のエピソードでしょうか?
うえはら「よく聞かれるんですが、実際に僕が経験したエピソードは半分くらいです。もう半分は、誰かから又聞きしたエピソードだったり、社内にまことしやかに伝えられていた教えみたいな物を膨らませてエピソードにしたり、あとは完全に自分の創作だったり、色々です。
わりと漫画家になってから感じるようになった創作にまつわる持論みたいなものも、こっそり混ぜ込んだりしています」