松本穂香が「無職、好きな時間に寝て起きる25歳女性」に強く共感したワケ
数々の映画やドラマに出演している、若手注目株の女優・松本穂香さん。大の映画好きでもあるという松本さんが韓国発の癒し系作品『ローリング・ガール』について語ります。

今回、わたしがご紹介させていただく映画は『ローリング・ガール』です。
舞台はコロナ禍の韓国。主人公のジュリは25歳、無職。毎日好きな時間に寝て起き、窓辺でコーヒーと煙草を嗜み、小さなテレビでゲームをする。
ご飯だって出前で済ましちゃう。引きこもりというネガティブさは無く、ただ働いていない子供といった可愛いポップな印象で物語は始まりました。
そんなジュリがある日、母親が営業する、キンパ(韓国海苔巻き)屋さんの店番をすることから物語が転がり始めます。
素敵な映画でした。自分と似たタイプの主人公だったこともあってか、物語がすっと入ってきました。
世間的に見れば”もういい大人”な部類の年齢なのに、どこか子供っぽい雰囲気で、生活に色気がまるでない。過去を振り返りがちで、そもそも多分進むことを望んでいない。
いつもムスッとしていて、ずっと反抗期みたい。でも、ちょっと優しくされたらすぐ好きになっちゃう。
……お恥ずかしながら、思い当たるところがありすぎて、まるで自分を見ているようでした。だけど、この主人公は自分のダメなところを見て憂いていない。良いも悪いもあまり深く考えないんです。

松本穂香さん
好きな時間に寝て起きる25歳無職女性の毎日
まるで自分を見ているようだった主人公

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