いわゆる嫁姑問題が結婚式の前段階で勃発しているパターン。結婚式の打ち合わせに常に同席して、自分のやりたいことばかりを押し通そうとする新郎の母は意外と多いそう。

「もう新婦の顔がず~っと曇ってるんですよね。新郎はオロオロしているか、さすが僕の母みたいな感じで誇らしげに座っているかです。
ウェディングプランナーの仕事は、あくまでも新郎新婦のサポートなので、なるべくならご遠慮いただきたいのですが、母親となるとそう邪険に扱うわけにもいかなくて……。『こんな式場で挙式なんてしなくていいわ!』なんてキャンセルをちらつかせてきますからね。
以前、あまりの新郎母の干渉に呆れて、新婦が『お姑さんの好きにしてください』とサジを投げちゃった式があったんです。そしたら、なんと当日は新郎の母もウェディングドレスを着用することに決定。意気揚々と新郎と腕を組んでバージンロードを歩いていましたよ。
新婦も好きにすればと豪語した手前、もう何も言えなかったようです……」
放置すれば暴走するし、諫(いさ)めればスネてキャンセルを口にする……。出しゃばりな新郎の母は、プランナーにとっても厄介な存在のようです。
一生に一度のことだからこそ、大事にしたい結婚式。忘れられない最高の思い出にするためにも、ウエディングプランナーとの関係性は本番を終えるまで良好を保ちたいものですね。
―シリーズこんな客は嫌われる【2】―
<TEXT/もちづき千代子>
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もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:
@kyan__tama