そして同時に考えるのは、連載当時から言っていた
「結婚に興味はないけど」の部分です。

正直、今でも結婚という制度にこだわってはいません。ただそれは「子どもがいたら一人暮らしのままでもいい!」という意味ではないし、当初のような「結婚って面倒じゃん!」というネガティブなものでもありません。
好きな人と生活や時間、経験を共にしたい気持ちは普通にある。しかし、その関係性が事実婚か法律婚かという部分は、柔軟に考えるという感じです。四角いアタマがちょっとだけ丸くなりました(笑)。
ただ、柔軟に考えられるようになった結果、最近は、相手を支えるという視点でみると、婚姻制度は便利なものだという気持ちも芽生えています。
そして、婚約の際にもめた
「名字を変えること」について。
名字を変えることに抵抗があった私は、仏くんに婿養子に入ってもらう話をしていました。しかしいざ結婚が現実味を帯びてくると、「(名字を変えたくないは)ワガママ」と一喝されたのです。
もしもあの時に「色々考えて悩んで、大変だったね」という風に言ってもらえたなら、ちょっと違ったかもしれません。相手任せの勝手な妄想ですが、法律婚や名字を変える抵抗感の半分以上は、“自分の中の女性性”への苦しみだったのかもしれない。今では「一緒に面倒や苦しみを共有してくれる人なら、話し合って考えられる」程度には固執することがなくなりました。
そんなわけで、本連載は今回をもって終了します。
2年半も悩んだものの、予定していた成果を上げられなかった点は反省しかないのですが、自分に「2年半でどんな学びがありましたか?」と問うと、本当にたくさんの気づきと知識の蓄積、行動の変化があり、全く後悔はありません。

具体的な行動の変化をあげるなら
・医療保険に入った
・漢方を飲み始めて生理が規則的になった
・家計簿をつけ始めて貯金をするようになった
・運動をした結果1年で8キロ痩せた
・徹夜をしなくなった
・ご飯を作るようになった
などなど、沢山あるのです。
「結婚や妊娠は大人になったら当たり前にするもの」…最近はそんな価値観も、たくさんの人の声により変化が見え始めてきました。
とはいえ、多くの女性が適齢になれば結婚を望み、子どもを育てたいと思うことも知っています。どっちをとっても幸せそうな人も、不幸そうな人もいる。だからこそ女は迷い、悩むのです。
自分の幸せはまず自分で叶えてあげる。そこから大切な人を幸せにしてあげたいと思うのが健康的です。そのためには、自分の理想を考え、悩み、そしてなるべく早く知識をつけ行動していくことが重要です。
この連載が、そんな悩める皆さんの人生に、ちょっとでも光を差すことができたら嬉しいです。2年半連載を応援していただき、ありがとうございました。
<文・イラスト/おおしまりえ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:
@utena0518