――実際に、プランの売れ行きはどうですか?

「月に1度・2度、15部屋ほどを文豪缶詰プランとして受け付けていて、先日第5弾の予約を開始して、12月の宿泊分まで完売しております」
―― 一人で予約される方と複数で予約する方、どちらが多いのでしょうか?
「プランを利用される先生の割合としては、半分半分くらいだと思います」
――先生……?
「
はい、わたしたちスタッフは缶詰プランで予約が入った時点で、お客様のことを『先生』と呼んでいます」
――なるほど。徹底された設定です。
オプションを楽しんでしまい執筆が進まなかった先生も…

見張り中の編集者の様子
「さらに、ほとんどの先生が、実際に執筆活動・お仕事・勉強など、締切や目標のある作業をもって参加してくださいます。期日に迫られないとがんばれない人には最適、という嬉しいお声もいただいています。
なかには、オプションを楽しんでしまい執筆できなかった、という先生もいらっしゃり、その点は申し訳ないと思っております。もう少し厳しく進捗管理せねばと(笑)」
――ちなみにオプションで出てくる編集者や愛人・本妻を演じるのは、旅館の従業員の方たちなのですか?
「いえいえ。そこは役割をわけています。アドリブでの対応やコンシェルジュ的な要素も多いので、編集者はイベント慣れしたスタッフが、修羅場オプションは役者が、朝食の提供や部屋の掃除等は旅館のスタッフが担当しております」
――それは、臨場感抜群の文豪体験ができそうですね。
「はい、どのスタッフも先生方にご満足いただけるよう、全力でやっております!」