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「30代で更年期?!」他人ごとじゃない“プレ更年期”。生理の変化に注意して

女性の身体の中で起こっていること

 プレ更年期や更年期障害などの体調の変化について、「年齢とともに女性ホルモンが出なくなるから起きるんでしょ?」なんてざっくりした知識を持っている方もいるかもしれません。 これ、実は半分正解で半分不正解のようです。  というのも、年齢とともに卵巣の働きが衰えていき、女性ホルモンの分泌はたしかに減っていきます。しかし、プレ更年期などの不調を起こす仕組みはもう少し複雑なのです。そして多くの不調は、“ホルモンバランスによる不調”と、“ストレスから来る不調”が複雑に絡み合っているといいます。体の中では、一体何が起きているのでしょう。 ホルモンバランス「『女性ホルモン』と呼ばれるエストロゲンとプロゲステロンは、卵巣から放出されるものですが、これは卵巣単体で出ているものではありません。最初に、脳の視床下部からの指令が飛び、脳下垂体というところで『性腺刺激ホルモン』が放出され脳下垂体に信号が到達します。すると脳下垂体から『卵胞刺激ホルモン(FSH)』と『黄体化ホルモン(LH)』と呼ばれる2つのホルモンが放出され、その信号が卵巣に到達することで、卵巣から女性ホルモンが放出されます」  一見複雑なこの仕組み、会社のチームに例えると分かりやすくなります。

視床下部は部長、脳下垂体は課長、卵巣はプレイヤー社員

 視床下部はチームの司令塔である部長、そして中間管理職である課長が脳下垂体、プレイヤー社員が卵巣。卵巣は日々営業活動のために女性ホルモンをせっせと作っている……なんて感じでイメージしてみてください。  また、プレイヤーである卵巣は、きちんと司令塔である部長に状況をフィードバックすることで、今後の生産方針の決定にも関わっているといいます。 ビジネス 管理職 縦社会「卵巣は女性ホルモンの分泌量を視床下部にフィードバックし、分泌を少なくさせたり多くさせたりするなど、必要に応じて指令を出しバランスを取ります。『視床下部→脳下垂体→卵巣→視床下部……』という連携プレイにより、女性ホルモンは正しく放出されるわけです」  この連携がうまくいかなくなるのが、更年期。具体的にはどんなことが起こるのでしょうか?
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脳がパニック状態を起こす理由
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