路上での逆ナン成功の秘訣を聞いた。
「
陽気に、馬鹿っぽく振る舞うことですかね(笑)。この人酔っ払ってるんだな、って思われれば、相手の警戒心が薄れるので」
知らない人にいきなり手を振ってみたり、スケボーを持っている人に「それ貸して!」と声をかけて、目の前で乗ってみたりするという。コミュニケーションだけでなく、一瞬で相手を惹きつけるパフォーマンスも必要なようだ。
怖い思いをしたことはないのだろうか。
「うーん、そんなにないんですけど、一度道端でしつこくナンパされて困ってたら、コワモテのお兄さんが助けてくれたんですよ。で、
そのお兄さんをお持ち帰りしたら、背中一面にビッシリ刺青が入っててビックリしたことならあります(笑)」
路上での逆ナンの際、気をつけていることは?
「
カードや身分証明書は持たないようにしてます。あと、連絡先は交換しません。昔電話番号を交換した知らない人から、未だに『俺、誰だかわかる?』って定期的に電話がかかってくるので……。『わからない』って答えると、『会えばわかるよ』って言ってきて、正直、うっとうしいです(笑)」
Kさんなら、いくらでも相手に困らないだろうに、何故路上での逆ナンにこだわるのか聞いてみた。すると、彼女は「私、お膳立てされた場所で釣りしたくないんですよね」と言った。
「釣り堀じゃなくて海釣りを楽しみたいんです」。
ふふふ、と悪戯っぽく笑うKさん。彼女に声をかけられた男性たちが、フラフラとついていってしまう気持ちがわかるような気がした。
「釣り堀」に飽きてきた上級者の方には、ストリートの大海原に飛び出すことをオススメしたい。きっと、普段とは違う逆ナンの筋力を鍛えられるはずだ。
<TEXT/藍川じゅん>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
【藍川じゅん】フリーライター。ハンドルネームは
永田王。高収入求人サイトにてコラムを連載中。女性の性欲解消方法を日々研究している。
藍川じゅん
80年生。フリーライター。ハンドルネームは
永田王。著作に『女の性欲解消日記』(eロマンス新書)など。